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障害者の心身の特性に関する問題2級

正答か誤答か、〇×で答えなさい。

成長発達の途上で障害をもつと、障害をもつ以前の生活で経験してこなかったことの必要性を感じない場合がある。たとえば、肢体不自由により立位動作が困難な場合、福祉用具を用いて立位動作が可能となるように調整しても、利用者は立った状態で作業を行う必要性を感じず、実際には行わない場合がある。

「後天的障害」は、突発的な事故による受傷、脳梗塞や心臓病などの後遺症、関節リウマチやパーキンソン病など進行性の疾患による障害の顕在化などによって生じる。したがって、「後天的障害」は、すべての人のライフステージのどの段階においても生じる可能性はある。

「先天的障害」とは、生まれる以前の胎児の段階、および周産期(妊婦満22週から出生後満7日未満の期間)に顕在化した障害をいう。障害が生じる原因をもって生まれたものの、出生時には明らかな障害が認められず、その後の成長過程で発育遅滞などの障害が顕在化・重度化する場合は、「先天的障害」ではなく「後天的障害」に分類される。

障害者の心身の機能は常に固定されたものではない。たとえば、「関節リウマチ」や「うつ」等の疾患では、症状は服薬やさまざまな環境条件によっても変化する。このような場合、介護の変化が障害者本人の心理や生活に悪影響を与えることがあるため、介護を行う側は症状に応じて介護方法や介護量を変えることは避けなければならない。

重度の知的発達障害や運動発達障害のため、家庭や施設などの限られた環境で過ごすことが多くなると、社会参加の機会を逃してしまうおそれがある。たとえば、母子間の閉塞された関係が長期化すると、共依存に陥り、社会性が低下する懸念もある。常に適切なサポートを受け、成長発達を促し、二次的障害を防止しながら、社会参加の機会を拡大することが大切である。

単一の原因疾患であっても、1つの障害のみならず複数の障害が生じることも少なくない。例えば、脳卒中の後遺症により片麻痺だけでなく高次脳機能障害を併発する場合である。また、先天性の肢体不自由に加えて知的な遅れを生じる場合もある。このように2つ以上の障害を有するものを「重複障害」という。

障害をもった時、本人は自分の状態を受け入れようとしていても、その気持ちを家族が受け入れない場合や、認めたくないという家族の気持ちを察し本人がかたくなな態度をとり、現実生活に目を向けない場合がある。このような時は在宅復帰に向けた環境整備に支障をきたす可能性がある。

病気や事故で障害を持った人は、障害によって生じた新しい状況を心理的に受け入れられず、現実的な状況認識や障害内容の理解が難しい。このように、突然の障害に直面した人が示す、障害への否定的な反応を「障害受容」という。多くの人は「障害受容」を克服し、やがては現実の生活の中で適応への努力を始めることになる。