関節リウマチに関する問題２級

関節リウマチは、関節の骨と骨の間にあってクッションの役目をしている軟骨が免疫の異常により攻撃を受け、軟骨に炎症が生じ、関節に腫れや痛みなどの炎症を起こす病気である。病状が進むと、軟骨が炎症により増殖し、骨と骨とが離れてしまい、関節変形を生じる。

関節リウマチの症状は、はじめに手足の指などの小さな関節がはれたり痛んだりして、やがて肘や肩、膝、股関節などの大きな関節へと広がっていく。また、多くの症状はからだの片側に現れるのも関節リウマチの特徴である。

関節リウマチでは、関節可動域が制限されたり筋力が低下したりすることがあるので、福祉住環境整備では、換気扇のスイッチや水栓金具などの設備、キャビネットの収納棚を本人の手が届く範囲に配置する配慮が必要である。

関節リウマチでは、暑さや低い湿度は関節の痛みを悪化させるので、冷房設備や加湿器の設置などの環境整備が必要である。また、骨がもろく転倒しやすいので、段差を解消し、トイレや浴室、階段などに手すりを設置する。