糖尿病に関する問題２級

糖尿病自体により痛みや機能障害が発生することはないが、血糖コントロールが悪いと糖尿病腎症を合併することがある。糖尿病腎症が進行すると腎不全となり、ついには週３回程度の人工透析が不可欠となる。

糖尿病網膜症の福祉住環境整備では、照明への配慮が必要である。糖尿病網膜症になると光に対して過敏になり、普通の光をまぶしく感じる羞明（しゅめい）を訴えるようになるので、闘病病網膜症による視力障害でものが見えにくくなった場合は、部屋全体の照度をできるだけ抑えることが求められる。

糖尿病では、食事量が少なかったり、食事のタイミングが遅れたり、あるいは薬が効きすぎたりすると低血糖に陥り、発汗、動悸、手足の震えなどが生じる。このような時のために、あめなどの糖分をただちに口にできるよう準備しておく必要がある。

糖尿病神経障害が生じると、痛みの感覚の消失から足などに壊疽が生じた部位に気づかず、化膿することがある。これを防ぐには、足を清潔に保ち、うおのめ・たこの除去、爪のケアなどのフットケアや、専門家の指導による足に合った靴選びなどが必要である。