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老年症候群の予防に関する問題

正答か誤答か、〇×で答えなさい。

高齢者にとって介護予防のための健診は重要である。健診によって低栄養状態にあることが判明した高齢者には、例えば地域で調理設備のある施設を利用して「介護予防料理教室」を実施するなどの対応が考えられる。なお、低栄養状態かどうかの指針としては、血液検査によるアルブミン値を利用することができる。

老年症候群は、(1)明確な疾病ではない、(2)症状が致命的ではない、(3)日常生活への障害が初期には小さいなどの特徴がある。このように、一般的な病気の治療とは異なり、治療基準が一定でないことから、老年症候群の対策は困難になっている。

老年症候群となる可能性が高い高齢者に対する改善策として、失禁経験者には腹筋のトレーニングが特に効果的である。その他に、転倒リスクの高い高齢者には下肢筋力を中心とした体作りなども考えられている。

歩行速度は、フレイルやサルコペニア、認知症の状態を示す要因として極めて重要であり、高齢者の健康や生活機能、さらには寿命にも大きく影響与えると考えられる。したがって、高齢者にとって歩行速度は、バイタルサインともいうべき指標と考えられる。

サルコペニアとは、加齢に伴う筋肉量の減少のことをいう。その原因としては、加齢に伴う身体活動の低下や運動不足のほかに、タンパク質不足や血清vitamin Dレベルの低下などの栄養学的な不良などが指摘されている。