障害者ケアマネジメント に関する問題（模擬）

2002（平成14）年に、厚生労働省がまとめた「障害者ケアガイドライン」では、障害者ケアマネジメントの必要性について、サービス提供者の視点から、障害者の地域生活を支援するためには、生活ニーズにもとづいたケアプランに沿って複数のサービスを一体的・総合的に提供する必要があると述べている。

ケアマネジメントのプロセスは、利用者の自立生活に向けて、利用者自身の現在有する能力（capacity）から生活の目標を実現する「問題解決能力（workability）」の発揮を支援するプロセスといえる。

ケアマネジメントの過程は、通常、アセスメント、ケース目標の設定とケアプランの作成、ケアプランの実施、要援護者およびケア提供状況についての監視およびフォローアップ、再アセスメントというサイクルで表される。

ケアマネジメントは、イギリスの保健省により1991（平成3）年の「Department of Health」で公式に使われたのが初めてであるといわれている。これは1970年代にホームケアサービスという個人が必要とするサービスを組み合わせて提供する支援方法が発展したものである。

ケアマネジメントにおいては、その人個人の必要性に合わせて、フォーマルなサービス、インフォーマルなサービスやサポートが、連携・協力して提供される。このうち、インフォーマルなサポートとは、地域の団体・組織、社会福祉法人、福祉企業などを指す。