福祉コミュニティーづくりの主体に関する問題（模擬）

従来、社会福祉における住民参加は、事業の展開過程である「PLAN⇒DO⇒CHECK⇒ACTION」のサイクルのうちの「ACTION」の部分への参加に偏っていたが、これからはむしろ「DO」の部分への関与を強めていく必要がある。

「災害対策基本法」に基づいて作成された「防災基本計画」では、自主防災組織の育成強化や防災ボランティア活動の環境整備などが盛り込まれているが、各市町村の地域防災計画には自主防災組織に関する規定が盛り込まれておらず、今後の課題となっている。

地域赤十字奉仕団は、町内会などの地縁組織そのものではないが、赤十字の事業である献血や病院でのボランティア活動、災害時の組織的な支援活動などに加え、市町村行政や市町村社会福祉協議会などとも連携し、福祉コミュニティづくりにおいて大きな役割を果たしている。

町内会や自治会は、地縁組織としてとてもなじみのある組織である。地域住民の生活において重要な役割を果たしている為、「地方自治法」において加入義務が定められている。

わが国の社会福祉施設は、「社会福祉法」に基づいてすべての分野の施設が整備されている。種類は20ほどあり、入所型、通所型、利用型の3つの利用形態に分類できる。