福祉コミュニティづくりの方策に関する問題（模擬）

小地域ネットワーク活動は、高齢者や障害者の日常的な生活支援を目的として、最も身近な存在である近隣住民が参加して進める活動である。

ソーシャルサポートネットワークは、援助を必要とする障害者や高齢者などを中心に、制度に基づいて行われるサービスであるフォーマルサービスと、制度に基づかず独自に行われる援助活動であるインフォーマルサポートが結び合ったつながりのことである。

1989（平成元）年以降、文部科学省が定める学習指導要領の中に奉仕的活動が位置づけられたことによって、学校のクラブ活動に「奉仕的な活動」が加えられたり、学校行事の中に「奉仕的行事」が加えられるなど、学校サイドの取り組みも進み、学校教育で福祉を学ぶ機会が着実に増えている。

1994（平成6）年に全国社会福祉協議会が高齢者を中心とした「ふれあい・いきいきサロン」を提唱し、それ以降サロン活動は各地で展開されるようになった。しかしながら、もともと高齢者を中心に始まった活動であるため、それ以外の障害者や子育て中の親子などの分野までにはあまり広がっていない。

要支援者の自立生活には、重層的なネットワークの形成による継続的な見守りが必要である。見守りなどの活動は、小地域ネットワーク活動として重要な役割や機能を果たしており、ソーシャルサポートネットワークの一部を形成しているといえる。